第1話 清水駅前銀座商店街のお地蔵様の話
今日は、知っておきたい清水の歴史の第1話として、清水駅前銀座商店街のお地蔵様の話をしてみたいと存じます。
実は、このお地蔵さんの話を清水駅前銀座商店街の金子さん(当時は、蒲原屋さんを経営)が、平成26年にラジオ放送で詳しく説明しております。この時のパーソナリティと金子さんの会話を紹介します。
(では、ラジオ放送『清水歴史探訪』より転記いたします。)
清水駅前銀座商店街の中心に鎮座しているのが、延命地蔵尊です。毎月23日には、縁日が開かれていますが、4月と9月の縁日は大祭として、僧侶による供養が行われています。
「さて、この清水駅前銀座商店街は延命地蔵さんが有名なんですけれども、これも面白い由来がいろいろあるんだそうですね。」

「私も聞くところによるとね、これがその今でいう『おおぎやさん』ていう、ずっと清水銀座の近いところの駅前銀座商店街とグルメ通りの交わる、三角の角地の店があるんですが。
あそこの角地には昔は膝小僧ぐらいの池があったんです。そしてその浅い池でもって、子供がしょっちゅう死んだことがありましてね。当時の大人たちが『これはおかしいぞ』ということで、そこを整備しようと掘ったんですね。
そうしたら今の延命地蔵さんのお地蔵さんが出てきた。
(お地蔵さんの正式名称は「地蔵菩薩」と言います。地蔵菩薩は、人々の苦しみを救い、済度するために現世に顕れた仏様とされています。お地蔵さんはお釈迦様が入滅(死去)された後、弥勒菩薩が現れるまでの仏として知られています。)
当時は竹内油業さん(現在の社名は株式会社トスコ)という会社が、今の真砂町(駅前銀座商店街)の公民館のところに事務所がありました。そこの竹内さんが祀ってくれるということで、そのお宅の後ろの方で祀ってくれたんです。
そうしたらそこの角地で事故がなくなったと子供の頃に聞いているんです。
そして竹内さんも、『町が発展しちゃって、私達がこんなところで(石油の)卸業をやっていたら町の発展を妨げるから』ということで、今の南幹線の所に移った時に、このお地蔵さんは持って行けないもんですから、真砂町の皆さんで祀ってくれれば、お地蔵さんを祀る所を提供しますと。そして真砂町公民館を無償で提供してくれて、お地蔵さんを安置する場所にくれたわけです。」
「今、あの商店街の事務所になっていて、お地蔵さんがその隣にありますが、その場所が。」
「あそこがまさしく竹内さんが寄贈していってくれた物なんです。」
「これも善意なんですね。」
「そうですね、だから竹内さんもそういったことをやってお地蔵さんを祀ってきたから 今の駅前銀座があるだろうし、幸いなことに延命地蔵ということで、参拝者も増えてますしね。遠くから来ますよね。だからこれをもっと生かして、街のシンボルにしたいと思っています。今、段々と努力してやっていますけど、もっとお地蔵さんを生かしていけたらいいなと思います。」
「今、延命地蔵さんの縁日も定期的に開かれていますけれども、例えばどんな所から参拝にいらっしゃるんですか?」
「そうですね、結構遠い、掛川だとか、遠くから来てますよ。遠い人はね。結構お年寄りが、そういった参拝にくる。」
「あの、延命地蔵様なんですけれども、今、拝見しますとですね、いわゆるお地蔵さんの頭があって、体があって、こう杖を持っているというああいう姿ではないんですよね。」
(よく見るお地蔵さんは、一般的には、福徳をもたらすために両手で宝珠を持っているか、合掌をしております。頭は菅笠(菅笠)がよく似合う坊主頭で、胴体には僧侶がよく着るような衣装の模様が彫刻されております。また、足下には蓮華座があります。顔は穏やかで優しい印象を与え、目は閉じていることが多いですが、開いている場合もあります。赤いよだれかけを、首に巻いていることもあります。しかし、清水駅前銀座商店街にあるお地蔵さんは 奇妙な形をしております。 このお地蔵さんは 頭や手も足もなく、単なる大きな石ころのようでもあります。)
そうしたら今の延命地蔵さんのお地蔵さんが出てきた。
(お地蔵さんの正式名称は「地蔵菩薩」と言います。地蔵菩薩は、人々の苦しみを救い、済度するために現世に顕れた仏様とされています。お地蔵さんはお釈迦様が入滅(死去)された後、弥勒菩薩が現れるまでの仏として知られています。)
当時は竹内油業さん(現在の社名は株式会社トスコ)という会社が、今の真砂町(駅前銀座商店街)の公民館のところに事務所がありました。そこの竹内さんが祀ってくれるということで、そのお宅の後ろの方で祀ってくれたんです。
そうしたらそこの角地で事故がなくなったと子供の頃に聞いているんです。
そして竹内さんも、『町が発展しちゃって、私達がこんなところで(石油の)卸業をやっていたら町の発展を妨げるから』ということで、今の南幹線の所に移った時に、このお地蔵さんは持って行けないもんですから、真砂町の皆さんで祀ってくれれば、お地蔵さんを祀る所を提供しますと。そして真砂町公民館を無償で提供してくれて、お地蔵さんを安置する場所にくれたわけです。」
「今、あの商店街の事務所になっていて、お地蔵さんがその隣にありますが、その場所が。」
「あそこがまさしく竹内さんが寄贈していってくれた物なんです。」
「これも善意なんですね。」
「そうですね、だから竹内さんもそういったことをやってお地蔵さんを祀ってきたから 今の駅前銀座があるだろうし、幸いなことに延命地蔵ということで、参拝者も増えてますしね。遠くから来ますよね。だからこれをもっと生かして、街のシンボルにしたいと思っています。今、段々と努力してやっていますけど、もっとお地蔵さんを生かしていけたらいいなと思います。」
「今、延命地蔵さんの縁日も定期的に開かれていますけれども、例えばどんな所から参拝にいらっしゃるんですか?」
「そうですね、結構遠い、掛川だとか、遠くから来てますよ。遠い人はね。結構お年寄りが、そういった参拝にくる。」
「あの、延命地蔵様なんですけれども、今、拝見しますとですね、いわゆるお地蔵さんの頭があって、体があって、こう杖を持っているというああいう姿ではないんですよね。」
(よく見るお地蔵さんは、一般的には、福徳をもたらすために両手で宝珠を持っているか、合掌をしております。頭は菅笠(菅笠)がよく似合う坊主頭で、胴体には僧侶がよく着るような衣装の模様が彫刻されております。また、足下には蓮華座があります。顔は穏やかで優しい印象を与え、目は閉じていることが多いですが、開いている場合もあります。赤いよだれかけを、首に巻いていることもあります。しかし、清水駅前銀座商店街にあるお地蔵さんは 奇妙な形をしております。 このお地蔵さんは 頭や手も足もなく、単なる大きな石ころのようでもあります。)

「そうですね、なんとなくお地蔵さんというのは、ちゃんとくびれてはいるんですけれども、誰がみてもちょっとお地蔵さんとは、わかんないですよね。ですが、当時のお年寄りが、三角の角地を整備しようとして、そしたら出てきた。そして、『これはお地蔵さんだ』といって祀っているわけです。」
「表面に文字が書かれていますけれども。」
「表面に文字が書かれていますけれども。」
「そうですね、あれがちょっと我々も読めないんだけども、このお地蔵さんには『十福(じっぷく)』といって十の福があるということだそうです。だから、真砂町の公民館に『十福』って書いてある垂れ幕があります。そういった十の福があるというお地蔵さんなんです。」
『十福』とは、次のような10の福を言います。
『十福』とは、次のような10の福を言います。

①女人泰産(にょにんたいさん):女性が安産であること。
②身根具足(しんこんぐそく):身体的な健康と、精神的な充足を意味します。
③衆病疾除(しゅうびょうじゃくじょ):あらゆる病気や痛みを取り除くこと。
④寿命長遠(じゅみょうちょうえん):長寿であること。
⑤聰明智慧(そうめいちえ):知恵や理解力が備わっていること。
⑥財宝盈益(ざいほうえいえき):財産や富を増やすこと。
⑦衆人愛敬(しゅうじんあいきょう):周りの人々から好かれること。
⑧穀物成熟(こくもつせいじゅく):豊作であること。
⑨神明加護(しんめいかご):神々の加護を受け、災いから守られること。
⑩証大菩提(しょうだいぼだい):仏道を修行し、悟りを開くこと。
なんと、清水駅前銀座商店街のお地蔵様には、こんなにたくさんの御利益(ごりやく)があったのです。これからは、お賽銭はケチらないようにして下さい。
「今、ご利益(ごりやく)としてどんなことが?」
「色々だから、まあ延命?健康に過ごされるようにとか、まあいわゆるポックリ逝きたいという、皆、人間の欲を満足させてくれる、という。」
「商店街にぴったりのお地蔵様なわけですね。」
「そうですね、だからほんとそのご利益をもらったと思いますよ。」
②身根具足(しんこんぐそく):身体的な健康と、精神的な充足を意味します。
③衆病疾除(しゅうびょうじゃくじょ):あらゆる病気や痛みを取り除くこと。
④寿命長遠(じゅみょうちょうえん):長寿であること。
⑤聰明智慧(そうめいちえ):知恵や理解力が備わっていること。
⑥財宝盈益(ざいほうえいえき):財産や富を増やすこと。
⑦衆人愛敬(しゅうじんあいきょう):周りの人々から好かれること。
⑧穀物成熟(こくもつせいじゅく):豊作であること。
⑨神明加護(しんめいかご):神々の加護を受け、災いから守られること。
⑩証大菩提(しょうだいぼだい):仏道を修行し、悟りを開くこと。
なんと、清水駅前銀座商店街のお地蔵様には、こんなにたくさんの御利益(ごりやく)があったのです。これからは、お賽銭はケチらないようにして下さい。
「今、ご利益(ごりやく)としてどんなことが?」
「色々だから、まあ延命?健康に過ごされるようにとか、まあいわゆるポックリ逝きたいという、皆、人間の欲を満足させてくれる、という。」
「商店街にぴったりのお地蔵様なわけですね。」
「そうですね、だからほんとそのご利益をもらったと思いますよ。」

2013年9月23日は、連休の最終日とも重なり、賑わいを見せました。そして、正午から僧侶による読経が行われました。
(-------チン------僧侶の読経-----)
(--------ナム-エンメイジゾウダイボサツ------)
(---ガンバレ------エコマエギンザショウテンガイ---)
(-------チン------僧侶の読経-----)
(--------ナム-エンメイジゾウダイボサツ------)
(---ガンバレ------エコマエギンザショウテンガイ---)
先日、改めて清水駅前銀座商店街のお地蔵さんの実物を見てきました。お地蔵さんの胴体には『南無阿弥陀仏』と書いてあるのでしょうか?『南無』という字はよくわかりますが、袈裟?というか腹巻?というか赤いエプロンに隠れた下半身に書かれている『阿弥陀仏』という字は、文字が崩れていて鮮明には分かりません。
お地蔵さんは、阿弥陀仏の化身という説があります。石に『南無阿弥陀仏』と刻まれているので、この石は『お地蔵さん』に間違いないのです。
お地蔵さんは、阿弥陀仏の化身という説があります。石に『南無阿弥陀仏』と刻まれているので、この石は『お地蔵さん』に間違いないのです。
ちょっと小話
私の生まれ育ったのは清水駅前銀座商店街です。もっとも、その頃は、清水駅前銀座という名称はありません。単に真砂町と呼んでいただけです。

私は、昭和23年に生まれましたので、物心がついたのが昭和30年頃です。この頃は、ようやく商店街らしくなってきたのですが、まだまだ清水銀座の方が賑わっていました。

駅前銀座商店街は、私が大学を卒業する頃(昭和45~49年)はものすごい人でした。その後、だんだんと買い物客が減っていくのですが、統計によると平成5年までは、各商店の売り上げは増加したそうです。








