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2.三階建ての文書蔵に案内されて
(清水歴史探訪より) 
現在、資料館として一般公開されている蔵に、案内していただきました。
 
 
 
~~~ぎ~という扉の開く音~~~
 
 
 
 
「とっても大きくて、しかも扉がとても厚いですね。」
「そうですね。」
「これも当時のものなのですか。」
「そうです、当時のものです。」
「確かに、中だけみますと、10m、10mあるかなぐらいの床ですよね。」
「はい。」
「ちょうど、頭の高さぐらいに、天井がきてしまうという高さですね。」
(清水歴史探訪より)
「そうですね、ここは、代々跡取りと当主しか入ってはいけない蔵だったんです。大事なものがあるので。この蔵以外に、他の味噌蔵・米蔵というたくさんの蔵があったのですが、この蔵だけは立ち入り禁止の蔵だったんですね。今は資料館になっていますが・・・。」
(清水歴史探訪より)
「そしたら、このあたりの柱だったりとか、天井の板だったりとかは、当時からのものが、ずっと使われているわけなんですね。長持ちするものなんですね。」
「そうです。で、もとは漆喰の土蔵なのです。竹小舞(たけこまい)に漆喰をくっつけたそうです。こういった蔓(つる)で周りを固定し、これを周りに全部はめて漆喰を塗ってあったそうです。そういうのも展示をしてあります。」
「今、この板がその?」
「野地板です。これが屋根に使っていた板です。」
「一寸の厚さというお話でしたが?」
「3cm弱で、全部、杉で、無垢板(むくいた)でした。この無垢板が揃わなかったので、今回の修理は、板を二枚合わせにして修理をしました。家(うち)は材木問屋で、天領の甲州の方の山を仕切っていました。だから、優良な材木が手に入ったと思います。それでこういった工夫を凝らした『文書蔵』という特殊構造の蔵ができたわけなんです。材木自体が、今では、こんな長い一本柱というものが揃いません。全部、補修するには、一億かかるか2億かかるかわからないそうです。今では、あちこち壊れるたびに修理をするしかないという蔵となってしまいました。もともと、この蔵は、小さいんですが色々な工夫が、詰まった蔵なのです。」
「ちょうど、この私の頭の上、拳ひとつぐらいで、天井の梁(はり)にいっちゃうのですが、この高さというのは、意味があるんですかね?」
二階から三階への階段です。この階段は取り外しができます。
文書蔵の二階へ
 
「重心を低くして、建物の高さ・重さを、考えた結果ではないでしょうか。ちょっと、二階のほうにも上がってみますか?」
「はい。」
 
 ここから二階への狭い階段になります 
「二階になると少し天井が高くなりますね。」
二階を正面から見た画像です。
このように二階の棚が整理されていました。
(清水歴史探訪より)
「さっきより10cmぐらい高いでしょうか。」
「中には江戸時代の古書とかが、一杯。ここに、そのままの状態で、保管がされています。」
「資料が、箱に入っていますね。この箱一つ一つがすべて…ちょうど岡持(おかもち)のちょっと縦の長いスタイルですね。」
「これが昔の文書(もんじょ)を入れておく箱なんですね。」
「資料が、この中にそのまま保管されていたというわけなんですね。二階の床は一階より若干狭いのでしょうか?」
「そうですね、多少そうだとおもいます。」
 
熱心に説明してくれる館長さん。
昔々の鯉幟を館長さんが出してくれました。
鯉幟は破けるといけないので広げたことがないそうです。
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税理士法人森田いそべ会計
〒424-0816
静岡市清水区真砂町4-23
TEL.054-364-0891
代表 森田行泰
税理士
社員 磯部和明
公認会計士・税理士

1.各種税務相談・税務申告
2.記帳業務
 3.給与計算・決算指導

■東海税理士会所属
■日本公認会計士協会所属
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