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4.延命地蔵尊の話
 
 (清水歴史探訪より)
さて、清水駅前銀座商店街の中心に鎮座しているのが、延命地蔵尊です。毎月23日には、縁日が開かれていますが、4月と9月の縁日は大祭として、僧侶による供養が行われています。
 
「さて、あの人情といいますと、この清水駅前銀座商店街は延命地蔵さんが有名なんですけれども、これも面白い由来がいろいろあるんだそうですね。」
「私も聞くところによるとね、これがその今でいう『おおぎやさん』ていう、ずっと清水銀座の近いところの駅前銀座商店街とグルメ通りの交わる、三角の角地の店があるんですが。
あそこの角地には昔は膝小僧ぐらいの池があったんです。そしてその浅い池でもって、子供がしょっちゅう死んだことがありましてね。当時の大人たちが『これはおかしいぞ』ということで、そこを整備しようと掘ったんですね。
そうしたら今の延命地蔵さんのお地蔵さんが出てきた。
当時は竹内油業さん(現在の社名は株式会社トスコ)という会社が、今の真砂町(駅前銀座商店街)の公民館のところに事務所がありました。そこの竹内さんが祀ってくれるということで、そのお宅の後ろの方で祀ってくれたんです。
そうしたらそこの角地で事故がなくなったと子供の頃に聞いているんです。
そして竹内さんも、『町が発展しちゃって、私達がこんなところで(石油の)卸業をやっていたら町の発展を妨げるから』ということで、今の南幹線の所に移った時に、このお地蔵さんは持って行けないもんですから、真砂町の皆さんで祀ってくれれば、お地蔵さんを祀る所を提供しますと。そして真砂町公民館を無償で提供してくれて、お地蔵さんを安置する場所にくれたわけです。」
「今あの商店街の事務所になっていて、お地蔵さんがその隣にありますがその場所が。」
「あそこがまさしく竹内さんが寄贈していってくれた物なんです。」
「これも善意なんですね。」
「そうですね、だから竹内さんもそういったことをやってお地蔵さんを祀ってきたから今の駅前銀座があるだろうし、幸いなことに延命地蔵ということで、参拝者も増えてますしね。遠くから来ますよね。だからこれをもっと生かして、街のシンボルにしたいと思っています。今、段々と努力してやっていますけど、もっとお地蔵さんを生かしていけたらいいなと思います。」
三角の角地のおおぎやさん。ここが、昔は沼地で池があった。
沼地から出てきた延命地蔵大菩薩。
竹内油業(株式会社トスコ)の経営するガソリンスタンド
延命地蔵さんを祀ってくれた竹内さんの息子、竹内史郎さん。
竹内史郎さんの経営する『(株)静岡こころの会』。
「今、延命地蔵さんの縁日も定期的に開かれていますけれども、例えばどんな所から参拝にいらっしゃるんですか?」
「そうですね、結構遠い、掛川だとか、遠くから来てますよ。遠い人はね。結構お年寄りが、そういった参拝にくる。」
「あの、延命地蔵様なんですけれども、今拝見しますとですね、いわゆるお地蔵さんの頭があって体があって、こう杖を持っているというああいう姿ではないんですよね。」
「そうですね、なんとなくお地蔵さんというのはちゃんとくびれてはいるんですけれども、誰がみてもちょっとお地蔵さんてわかんないですよね。だから当時のお年寄りが三角の角地を整備しようとして、そしたら出てきた。そして、『これはお地蔵さんだ』といって祀っているわけです。」
「表面に文字が書かれていますけれども。」
「そうですね、あれがちょっと我々も読めないんだけども、なんか『十福(じっぷく)』といって十の福があるということで。そう読めると説いた人がいて、真砂町の公民館に『十福』って書いてありますけどね。そういった十の福があるということで、そういうお地蔵さんなんです。」
「今、ご利益としてどんなことが?」
「色々だから、まあ延命?健康に過ごされるようにとか、まあいわゆるポックリ逝きたいという、皆、人間の欲を満足させてくれる、という。」
「商店街にぴったりのお地蔵様なわけですね。」
「そうですね、だからほんとそのご利益をもらったと思いますよ。」
 
2013年9月23日は、連休の最終日とも重なり、賑わいを見せました。そして、正午から僧侶による読経が行われました。
 
 
 
【-------チン------僧侶の読経-----】
 
【---ーーーーー-----ナム-エンメイジゾウダイボサツ-----ーーーガンバレーーーーーエコマエギンザショウテンガイ---】
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税理士法人森田いそべ会計
〒424-0816
静岡市清水区真砂町4-23
TEL.054-364-0891
代表 森田行泰
税理士
社員 磯部和明
公認会計士・税理士

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■東海税理士会所属
■日本公認会計士協会所属
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