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6.江戸時代の櫓時計(やぐらどけい)
 
和 時 計 に つ い て
 
「一挺天符」は、棒天符が1本付いている。鐘の下の、分銅がつている櫛歯状の横棒が棒天符で、往復運動をして、振り子のように時計の動く速さを制御する(=調速機)。毎日、明け六つと暮れ六つに分銅の位置を移動して、時計の速さを調節する。
  「掛時計」は、柱や壁に掛けて使う。下のひもの先には錘(おもり)がついていて、その重さで動く。
 
「二挺天符」は、棒天符が2本付いている。明け六つと暮れ六つで自動的に切り替わり、昼は上の棒天符、夜は下の棒天符が動く。そのため、分銅の移動は毎日する必要がなく、季節の昼夜の長さに合わせて、24節ごと(15日ごと)にそれぞれの分銅の位置を移動する。
  「櫓時計」は、時計本体の下のひもと錘が板で覆われていて、櫓のような形をしている。掛時計と同様に、錘の重さで動く。

清水歴史探訪より)

 

 -----------コチ、コチ、コチ、コチ(時計の音)-------------------------

 

 

高源寺には、今では珍しい江戸時代の時計も残されております。

 

「本堂の隣にあります書院にお邪魔しているんですけれども、こちらには大きな時計がありますね。これはどういう物なんでしょうか?」

 

「はい、これは和時計でありますけれども、櫓時計と申し上げます。下の所が分銅が入っている櫓(やぐら)状になっております。上の方は時計、になっております。十二支が数字として表されております。」

「形なんですけれども、下の部分、そうですね4分の3ぐらいが大きな四角錐の様な形になっているんですね。」

「はい、現在久能山、東照宮の方に立派な時計がございますね。そちらは家康に献上されたとして、博物館の方に飾られておりますけれども、こちらは日本で造られた江戸時代後期の櫓時計であります。時計の有名な愛知ですね。愛知の方でこちらは造られたということで、伝えられております。」

「今その櫓の部分を開けて頂いているんですけれども、大小形の違った分銅が下がっていますね。」

「一時間に一度程、鐘が鳴るんですけれども。それ以外は二つの上の時計部分にですね、秒を刻むように造られたものが二つ動いておりますけれども、そちらを交互に動かすような形で二挺天符(にちょうてんぷ)。これ正式名称としては、目覚まし付き二挺天符(にちょうてんぷ)式の櫓時計と言うそうであります。」

「そうしますと、目覚まし。現在の目覚ましのように鳴るわけですか?」

「はい、目覚まし自体は鳴らし方ははっきりわからないものであります。こちらの櫓時計はですね、昔の書院の軒下にですね、上の部分、金属部分ですね。直接時計に当たる部分だけ残されてしまわれておりました。下の木の部分は朽ち果ててしまっておったものですから、こちらは復元した物であります。年代を特定できる物として、時計の金属部分の裏に造った方のお名前が彫られております。」

「そして文字盤なんですけれども、現在の時計とは全く違った文字盤ですね。」

「はい、子の刻ですとか。時代劇で出てくる時刻ですね。そちらの方の物として、子、牛、虎、卯と。十二支の文字盤になっております。ご覧いただくとわかるように、針が一本しかないものですから、時間を表した物だけと思われます。現在ほどやはり、何時何分何秒というような形の言い方はなく、日暮で表したり、時計が出てきてようやく、というような形で時刻の方が表されたのではないかと思います。」

 

-----------------------コチ、コチ(時計の音)-----------------------

 

残念ながら、この時計の詳しい由来はわかっていないということです。

大名櫓時計二丁天府
二挺天符櫓時計
有形文化財
 天龍寺のやぐら時計
仁杉家の櫓時計
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税理士法人森田いそべ会計
〒424-0816
静岡市清水区真砂町4-23
TEL.054-364-0891
代表 森田行泰
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