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9.第2章 駿河路を行く

11三嶋宿⇒沼津宿

 

 三嶋・みしま 1,025戸 ②4,048人 ③本陣2・脇本陣3・旅籠74(大9・中19・小46) ④10町 ⑤朝霧 ⑥静岡県三島市 ⑦JR東海道本線三島駅下車

 (今回は本の解説ではなく、私の想いつきを文章にしました。)

富士の白雪ゃノーエ 富士の白雪ゃノーエ /~~ 

~~/三島女郎衆はノーエ 三島女郎衆はノーエ」

歴史から抹殺された三島女郎衆

 三島というと、ノ-エ節の三島女郎衆を想い浮かべてしまいますが、三島女郎衆の起源は古く、秀吉が小田原北条氏攻撃の時にまで溯るそうです。

 東西を結ぶ東海道と南北を結ぶ下田街道・甲州道との交差する位置にあった三島宿は江戸日本橋から数えて第11番目の宿駅で三嶋明神の門前町として古くから栄えており、三島女郎衆は三島宿よりも有名だったのであります。残念ながら、三島女郎衆のいた三島遊郭の建物は残っておらず、農兵節記念碑がひっそりと建っております。

写真は、三島 女郎衆(『東海道名所図会』) 

 三島には、三島大社、楽寿園などが残っております。

農兵節記念碑
農兵節(三島夏祭り)
三嶋大社
楽寿園

12沼津宿⇒原宿

 

  沼津・ぬまづ 1,234戸 ②5,346人 ③本陣3・脇本陣1・旅籠55(大18・中21・小16) ④14丁 ⑤黄昏図 ⑥静岡県沼津市 ⑦JR東海道本線沼津駅下車

  文豪 井上靖を生んだ海のある軽井沢と呼ばれた沼津は、伊豆半島の付け根、愛鷹山の麓に位置する港町であります。 静岡県東部地域の中心都市であり沼津都市圏を形成し、箱根や伊豆半島や富士山への観光拠点として栄えたが、新幹線が止まらないため近年は斜陽傾向にあります。

 残念ながら、江戸時代の宿駅としての見所は残っておりません。

13原宿⇒吉原宿

 

 原・はら 398戸 ②1,939人 ③本陣1・脇本陣1・旅籠25(大0・中4・小12)※但し「宿村大概帳」には「旅籠9が類焼後で未完成」との注あり ④南1933間・北1716間 ⑤朝之富士 ⑥静岡県沼津市 ⑦JR東海道本線原駅下車

 現在の沼津市原にある原宿は、駅から降りてもなにもない田舎であります。ただし、富士山を見るには邪魔者がなく眺望は抜群であります。

 自慢は、白隠禅師、『駿河には過ぎたるものが二つあり 富士のお山に原の白隠』といわれたほどの尊敬を集めました。その白隠さんのお寺『松蔭寺』だけが見所。 

民謡『お江戸日本橋』が続いております。
「酒もぬまずに原つづみ 吉原の/富士の山川 白酒を/こちや 姐さん出しかけ蒲原へ」
富士市から見た富士山

14吉原宿⇒蒲原宿

 

 吉原・よしわら 653戸 ②2,832人 ③本陣2・脇本陣3・旅籠60(大11・中14・小35) ④1210間 ⑤左富士 ⑥静岡県富士市 ⑦岳南鉄道本吉原駅下車

  津波の被害により『元吉原』から『中吉原』へさらに『新吉原』へと所替えを余儀まくされた『吉原宿』は、東海道線から外れたためレトロな雰囲気の吉原商店街が残りましたが、近年は都市の斜陽化が進んでおります。江戸時代の宿場の面影は見られませんが、一度は訪れてみたい場所であります。

吉原商店街
左富士の看板
左富士(通りの左に富士)
吉原商店街・鯛屋旅館

  間の宿 岩淵

 

 この間の宿・岩淵~蒲原宿~由比宿は『歴史国道』に選定されております。東海道ではこの他に、関宿(三重県亀山市) と藤川宿(愛知県岡崎市)の2カ所だけであります。

 この岩淵では、江戸時代の旅人が賞味した『栗の粉餅』が『つるや菓子店』で再現・販売されております。

小休本陣・常盤家
富士川渡船場と常夜燈
岩渕  古谿荘

15蒲原宿⇒由比宿

 

  蒲原・かんばら 509戸 ②2,480人 ③本陣1・脇本陣3・旅籠42(大9・中14・小19) ④1433間半 ⑤夜之雪 ⑥静岡県静岡市清水区 ⑦JR東海道本線蒲原駅または新蒲原駅下車

  

 1.第壱話 蒲原の木屋江戸資料館を訪ねて

 2.第弐話 なまこ壁の家と蒲原宿
 3.第参話 蒲原宿のお休み処を訪ねて
 26.第二十六話 旧五十嵐歯科医院を訪ねて

 

木屋江戸資料館
なまこ壁の家
お休み処
旧五十嵐歯科

16由比宿⇒興津宿

 

 由比(油井)・ゆい 160戸 ②713人 ③本陣1・脇本陣1・旅籠32(大1・中10・小21) ④5町半 ⑤薩埵嶺 ⑥静岡県静岡市清水区 ⑦JR東海道本線由比駅下車

 

「愚痴を由井だす(さった)坂 馬鹿らしや/絡んだ口説きも興津川/こりや 欺まして寝かして恋の坂 」

 

  4.第四話 由比本陣公園と由比の歴史

間の宿 倉沢
 
   5.第五話 望岳亭・藤屋
 
  間の宿・岩淵~蒲原宿~由比宿~間の宿・倉沢までは、歴史国道に相応しい街並みが続きますが、由比の宿から興津の宿へ通ずるさった峠は、広重も好んだ景勝地です。
 

17興津宿⇒江尻宿

 

  興津(奥津)・おきつ 316戸 ②1,668人 ③本陣2・脇本陣2・旅籠34(大5・中18・小11) ④1055間 ⑤興津川 ⑥静岡県静岡市清水区 ⑦JR東海道本線興津駅下車

 

  第六話 清見寺と清見ヶ関

  第七話 小島藩の痕跡を求めて

  第二十八話 龍津寺の須弥山儀とは

  第二十九話 西園寺公望別邸『興津坐漁荘』

清見寺
小島陣屋跡の看板
須弥山儀
坐漁荘

18江尻宿⇒府中宿

 

  江尻・えじり 1,340戸 ②6,498人 ③本陣2・脇本陣3・旅籠50(大6・中16・小28) ④13町 ⑤三保遠望 ⑥静岡県静岡市清水区 ⑦JR東海道本線清水駅下車

 

 「江尻つかれてきは府中 はま鞠子/どらをうつのかどうらんこ /こりや 岡部で笑はば笑わんせ」

 

清水歴史散策には、清水・江尻の歴史が記載されております。

19府中宿⇒丸子宿

 

 府中・ふちゅう 3,673戸 ②14,071人 ③本陣2・脇本陣2・旅籠43(大3・中21・小19) ④28町 ⑤安倍川 ⑥静岡県静岡市葵区 ⑦JR東海道本線静岡駅下車

 

 静岡県の県庁所在地である静岡市は昔も今も『おまち』です。静岡のシンボルは、なんといっても『駿府城』です。それから、徳川慶喜公の謹慎した『宝台院』や徳川慶喜公の屋敷跡の料亭『浮月楼』、『浅間神社』、『華陽院』、『臨済寺』、『宝泰寺』、『薩摩土手』などが有名です。

 

駿府城
宝台院
浮月楼
浅間神社
華陽院
臨済寺
宝泰寺
薩摩土手

20丸子宿⇒岡部宿

 

 丸子(鞠子)・まりこ 211戸 ②795人 ③本陣1・脇本陣2・旅籠24(大2・中16・小6) ④7町 ⑤名物茶店 ⑥静岡県静岡市駿河区 ⑦JR東海道本線静岡駅からバス

 丸子の宿は、とろろ汁で有名です。中でも『丁子屋』は東海道五十三次の浮世絵にも描かれており、現在も営業しております。それから、東海道17名勝の一つ『吐月峰柴屋寺(とげつぽうさいおくじ)』は月の名勝地として有名で、秀吉の陣羽織と家康の茶碗を展示公開している宇津ノ谷峠の『お羽織屋・石川家』も名所でありますが、『十団子』が旅人に好まれました。

丁子屋
吐月峰柴屋寺(とげっぽうさいおくじ)
お羽織屋・石川家(宇津ノ谷峠)
十団子

21岡部宿⇒藤枝宿

 

  岡部・おかべ 487戸 ②2,322人 ③本陣2・脇本陣2・旅籠27(大3・中7・小17) ④1350間余 ⑤宇津之山 ⑥静岡県藤枝市 ⑦JR東海道本線静岡駅または藤枝駅からバス

 

 岡部宿跡には岡部町時代に整備した『大旅籠柏屋歴史資料館』があります。

22藤枝宿⇒嶋田宿

 

  藤枝・ふじえだ 1,061戸 ②4,425人 ③本陣2・脇本陣0・旅籠37(大5・中11・小21) ④9町 ⑤人馬継立 ⑥静岡県藤枝市 ⑦JR東海道本線藤枝駅からバス

 藤枝宿は、クチナシの実で山吹色に染めた強飯(こわめし)、『染め飯(そめいい)』が有名です。この染め飯を作っているのが、藤枝駅前の『喜久屋』という弁当屋さん。どうも染め飯弁当は、前日に注文しなければいけないようです。

 名所としては、『史跡・田中城下屋敷』が有名です。

染め飯弁当
千貫堤・瀬戸染飯伝承館
史跡・田中城下屋敷
大慶寺 久遠の松
民謡『お江戸日本橋』が続いております。
「藤枝娘のしをらしや 投げ島田/大井川いと抱きしめて /こちや いやでもおうでも金谷せぬ」
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税理士法人森田いそべ会計
〒424-0816
静岡市清水区真砂町4-23
TEL.054-364-0891
代表 森田行泰
税理士
社員 磯部和明
公認会計士・税理士

1.各種税務相談・税務申告
2.記帳業務
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■東海税理士会所属
■日本公認会計士協会所属
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